マルサネ”クロ・デュ・ロワ”2019

ワインの詳細

■ドメーヌ シルヴァン・パタイユ
 マルサネといえばブリュノ・クレールしか思い浮かばないロゼが有名になるほど目立たない村ですが、このシルヴァン・パタイユの登場により一躍注目を集めました(とは言え現在ではそれに続くライジングスターは出てきていない模様ですが^^;)

 『シュノーブ村でロンジュロワの北に隣接するマルサネの銘譲畑クロ・デュ・ロワは赤土の粘土石灰質。この土壌がワインに上質なミネラルと酸、深みを与えています。

 1970年に植えられた区画のブドウを使用。60%のみ除梗。約20日間の長い発酵期間。その後15ヶ月樽熟成(新樽40%)。さらに3ヶ月キューブで熟成後、ノン・フィルターにて瓶詰め。 (輸入元資料より)』

 コート・ドールの北端、ディジョンの南わずか数kmに位置するマルサネ。
 とかく、コート・ド・ニュイ・ヴィラージュの高質なものと比べられて、骨格や厚みが乏しく、評価されることが稀な地域。
 しかしながら、この地でも世代交代のさなかに、素晴らしい造り手が登場しました。
 まさに、「呉下の亜蒙にあらず」(三国志演義)で、旧容を一新しての登場です。
 温暖化に伴い、コート・ドール北端のこの地は、好ましい環境に変化していることもあり、一昔前のイメージをがらりと変えてしまうような、マルサネのご案内です。

 シルヴァン・パタイユは、シュノーヴ村に数代続くブドウ栽培の家に生まれました。
 小さな頃から祖父のそばに張りつき、畑で遊び、セラーで樽をころがすのが何より好きで、自然にワイン造りの道に入りました。しかし、自ら醸造・ビン詰をしたのは、シルヴァンの代になって初めてのことです。
 1997年から醸造コンサルタントを始め、1999年に1haに満たない大変古い畑(マルサネ・ルージュ・ラ・モンターニュ)を祖父から引き継ぎ、2001年にドメーヌ・シルヴァン・パタイユを興しました。
 醸造コンサルタントとしての才能は評価が高く、現在15ものドメーヌで、コンサルティングを行っていますが、自身のドメーヌの栽培面積は15haあります。ほとんどの畑は、賃借契約ですが、コンサルタントの仕事のおかげで、人脈に恵まれ、樹齢の高い恵まれた畑を契約しています。

 2008年からは一部ビオディナミで栽培を始め、野生酵母で発酵、清澄をせず、軽く濾過をしてビン詰をします。
 味わいの奥に温かさとエネルギーを感じさせ、ミネラルがしっかりと味わいを支え、緯度の高さからくる涼やかさがあります。
 派手で濃縮された技巧的なピノ・ノワール酒とは程遠くて、バランスがよく、美しい果実味を備えた繊細な味わいが身上です。
 亜硫酸の使用量も大変低いため、一口味わっただけで、自然派の考えで造られた完成度の高いワインであることがわかります。
 私は、このワインの到着を、毎日心待ちにしていました。通関が切れ次第、スタッフ一同で味わうことを楽しみにしています。だって、本当はピノ・ノワール酒が大好きなのに、なかなか、心に響く味わいに出会えなかったのですから。(合田泰子)
     おかげさまで完売いたしました

No.3002
本体価格 (税込価格)
¥8,000-   (¥8,800- )
容量 750ml
フランス
生産者(社) ドメーヌ シルヴァン・パタイユ
産地 ブルゴーニュ
地域 コート・ド・ニュイ
地区 マルサネ
葡萄品種 ピノノワール
年度 2019
種類
味わい 軽 ・ ・ ・ ・ 重