シャブリ1er”モンマン”2009

ワインの詳細

■パット・ルー WA95+点
シャブリというアペラシオンはその名声の高さと世界的需要の為に、ほとんどの生産者が品質追及を放棄し、大量生産を行う怠惰な生産地域です。自然派という枠外であっても、秀逸なワインを造る生産者が稀の中、自然派の生産者となると壊滅的状況でした(唯一の例外は、著名なアリス エ オリヴィエ ド ムール)。そんな地域にあって、僅か2haほどの畑から、自然派ワイン造りを始めたのが、弱冠26歳(2008年現在)のトーマ ピコ氏です。彼の父もシャブリの生産者ですが、栽培 醸造は一般的で、農薬 培養酵母などを用いてワイン造りを行います。そんな環境にありながら、彼はなぜ自然派という方向性に目覚めたのでしょうか。

 その問いに対してピコ氏はこう語ります。

 「シャブリという地域は、多くの生産者が農薬や化学物質を用いています。ただ私は、私たちだけでなく、子供や次の世代の人のために土壌を守り、自然を守る必要があると思うのです。」

 そうして、彼が目指したのが農薬や化学肥料を用いない自然な栽培、そしてそれをいかした自然派ワイン造りでした。彼はまず、ブルゴーニュの自然派ワイン生産者ドミニク ドゥランのもとへ研修に行きます。実は、彼の父とドミニク ドゥランは醸造学校時代の同級生でした。その頃からビオロジックやビオディナミに傾倒していたドミニクが、彼にとっての師匠となったのです。その経験を経てシャブリに戻り、祖父の所有していた畑を譲り受けてワイン造りを始めました。ドメーヌ名のパット ルーは、所有している畑の通称「狼の足」から名付けられました。 ノーマルのシャブリからぐっとランクアップした味わい。平均樹齢50年という非常に恵まれた区画からは、各1級畑の中でも最もポテンシャルの高いワインが生まれます。硬質なミネラル感、複雑味、レモンを主とした柑橘の爽快な香りがあり、口に含むとリッチさのある果実の旨みが広がります。また余韻の長さも印象的です。

 パット ルーのワインの中でも最高にバランスのとれた偉大なワインとして生産者も自信を持っており、熟成を経てさらなる芳醇さと複雑味を得ると期待しています。ステンレスタンクにて自然酵母で発酵、木樽熟成。スーティラージュを行い原則ノンフィルタで瓶詰め。亜硫酸は必要に応じて少量添加。
     おかげさまで完売いたしました

No.2078
本体価格 (税込価格)
¥5,000-   (¥5,500- )
容量 750ml
フランス
生産者(社) パット・ルー
産地 ブルゴーニュ
地域 シャブリ
地区 シャブリ
品質等級 一級
葡萄品種 シャルドネ
年度 2009
種類
味わい 甘 ・ ・ ・ ・