バローロ"マレンカ"2003

ワインの詳細

■ルイジ・ピラ パーカー4~5つ星 ピエモンテ州 DOCG
 マレンカの畑は南向きの急斜面だが(この畑の上部はガイヤのスペルスのパーセルとなっている)、特に表面がボール状の球形になっていて葡萄の樹一本一本がより日光を受けやすい。南北方向に広がる畝は夕方、他の畑が日陰になっても日没までさんさんと日が当たっている。アロマティックなハーブ、スパイス、タール、ミネラル。はつらつとしていて力強いボディだが、バランスが良い。

 父のルイジがワイナリーを設立したのは1950年と古いが、現在ほどのめざましい品質の向上が見られるようになったのは息子であるジャンパオロ(弟)とロモロ(兄)が全面的にワインの生産に携わってからである。寡黙で多くを語らないジャンパオロは落ち着きのある印象だが、優しくそして大変強いまなざしを持った人物であり、その手をみればいつも畑で作業をしているのが一目瞭然だ。畑はセッラルンガ・ダルバに位置しており、高台にあるワイナリーからは、バローロの3つの偉大なクリュ、ヴィーニャ・リオンダ・マレンカ・マルゲリアの畑が一望できる。リオンダの畑は非常に古くから定評があり97年の初ヴィンテージは世界の注目を一身に集めた。(当初の生産量は700本)。その卓越した香りと、厚くふくよかだが丸いタンニンは「ネッビオーロから造られた90年のシュヴァルブラン」とロバート・パーカー氏に絶賛された。現在においても一般的にはリオンダはセッラルンガで非常に古く良い畑とされているが、ジャン・パオロ氏は、マレンカの畑も同じくらいのポテンシャルを持ち合わせていると確信している。(この畑の上部はガイヤのスペルスのパーセルとなっている)。ピラの造るバローロはリリースされたばかりでも、ネッビオーロ特有の力強いタンニンがあるにもかかわらず、華麗で優しさに満ち溢れているので飲みやすい。そして、バローロの品種と畑の個性が明確に打ちだされている点が素晴らしい。ただ革新的で飲みやすいバローロを造る為に新樽を使う生産者とは一線を画した造りであり、伝統的なバローロの良さを残しつつ、現代にも受け入れられるような、今あるべき姿のバローロであるといえよう。
     おかげさまで完売いたしました

No.1499
本体価格 (税込価格)
¥10,000-   (¥11,000- )
容量 750ml
イタリア
生産者(社) ルイジ・ピラ
産地 ピエモンテ州
地域 バローロ
品質等級 DOCG
葡萄品種 ネッビオーロ
年度 2003
種類
味わい 軽 ・ ・ ・ ・